大学生の車の維持費はいくら?内訳とムリなく持つためのコツを解説

「大学生でも車の維持費って払えるのかな……」そんな不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、車の維持費は車種・年間走行距離・駐車場の有無・保険の条件などによって大きく変わるため、「大学生の維持費は一律〇万円」とは言い切れません。

ただ、この記事では条件を決めたモデルケースを使って、具体的な目安の金額を計算します。読み終える頃には、自分の状況に近いケースを見つけて、おおよその維持費をイメージできるようになるはずです。

僕自身も大学生時代に車を所有し、車で日本一周をした経験があります。
当時の車の維持費は、月に4万円程度だったと記憶しています。大阪に住んでいたので駐車場代が高く、大学生にとっては苦しい出費でしたが、それ以上にメリットもあり、僕は大学生時代に車を持っていてよかったと思います。

当時の物価やガソリン価格は、この記事で紹介している参考値とは時期が異なるため、そのまま今の相場として当てはめることはできませんが、工夫次第で大学生でも車を持てることは、身をもって実感しています。

目次

大学生の車の維持費に含まれる主な費用

大学生の車の維持費は、大きく分けて次の5つの費用で構成されています。

  • 自動車税・自動車重量税
  • 任意保険料(自賠責保険料を含む)
  • 車検・メンテナンス費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代

それぞれの費用の目安を見ていきましょう。

自動車税・自動車重量税

車を持つと、自動車税と、自動車重量税という2つの税金がかかります。
この2つは似ているようで、支払うタイミングが異なる点に注意が必要です。

税金支払うタイミング
自動車税・軽自動車税毎年課税される(4月1日時点の所有者に対して、通常5月頃に納付書が届く)
自動車重量税車検のタイミングでまとめて(新車購入時は3年分、以降の車検では2年分)納付する

税額の目安は、次のとおりです。

車種自動車税・軽自動車税(年額)自動車重量税(車検2年分/年換算)
軽自動車10,800円程度6,600円/年換算3,300円程度
普通車(1,500cc、車両重量〜1t程度)34,500円程度16,400円/年換算8,200円程度

自動車重量税は、初度登録から13年未満で、エコカー減税の対象ではない場合の目安です。車両重量やエコカー減税の適用有無によって金額が変わります。また、初度登録からの経過年数によっても金額が変わります。

任意保険料

車の保険には、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」と、補償内容を選んで任意に加入する「任意保険」の2種類があります。

自賠責保険は、事故で相手にケガをさせてしまった場合の対人賠償を中心とした最低限の補償のみで、相手の車の修理費用や自分自身のケガ、自分の車の修理費用まではカバーされません。
そのため、多くの人は任意保険にもあわせて加入します(自賠責保険料は、後述する「車検・メンテナンス費用」で紹介します)。

任意保険料は、年齢・等級・車種・補償内容・使用目的・地域など、さまざまな条件によって大きく変わるため、「大学生の保険料は月〇円」と一律には言えません。

参考として、あるシミュレーション記事(Webモーターマガジン)に掲載されていた一例を紹介します。

条件(21歳・6等級・ブルー免許、車両保険なしの場合)月額の目安
軽自動車6,785円程度
コンパクトカー8,509円程度

※「車両保険」とは自分の車の修理費用を補償する保険のことです。
保険料は年齢だけでなく、等級、運転者の範囲、補償内容、車種、使用目的、地域などによって変わります。

車検・メンテナンス費用

車検は、法律で定められた期間ごと(新車は初回3年、以降2年ごと)に受ける必要がある検査です。
車検費用は、法定費用(自賠責保険料・検査手数料など。)と点検整備費用(部品交換や整備工賃)に分かれます。

自賠責保険料は軽自動車18,660円、普通車18,560円です。
点検整備費用は業者や車の状態によって費用が大きく異なります。

ガソリン代

ガソリン代は、次の計算式で目安を出すことができます。

年間走行距離 ÷ 燃費 × ガソリン単価(円/リットル)

たとえば、レギュラーガソリンの価格は、2026年8月時点で全国平均1リットルあたり170.1円程度でした。
この場合、年間走行距離5,000km、燃費20km/Lの軽自動車で計算すると、次のようになります。

5,000km ÷ 20km/L × 170.1円 = 約42,525円/年

走行距離や燃費、ガソリン単価が変われば、当然この金額も変わります。通学や近場の移動が中心であれば走行距離は抑えられる傾向にありますが、遠出が多い人は費用がかさみやすくなります。

駐車場代

駐車場代は、住んでいる地域によって大きく差が出る費用です。実家の敷地内に停められる場合は駐車場代がかからないこともありますが、月極駐車場を借りる場合は、都市部と地方で相場に大きな差があります。

民間の駐車場検索サービスの調査による参考値では、全国平均が月8,000円台、東京都平均は月3万円を超える一方、地方では月5,000〜7,000円程度のエリアも多いとされています。
地域差が非常に大きい費用なので、実際に住むエリアの相場を確認しておくと安心です。

ちなみに僕が大学生の時は、大阪で駐車場代が月15000円でした。

軽自動車と普通車で維持費はどう変わる?モデルケースで比較

ここまでの費用を組み合わせて、大学生を想定した3つのモデルケースで比較してみました。いずれも、年間走行距離5,000km(通学・近距離中心)で計算しています。

以下のモデルケースには、タイヤ交換・バッテリー交換・故障修理・洗車用品などの消耗品費用は含まれていません。実際の維持費は、ここで示す金額に加えて、こうした費用が別途発生する可能性がある点にご注意ください。
また、車両本体の購入費用やローンの返済額も含んでいません。

まず、3つのケースの比較です。

ケース車種住居駐車場基本的な維持費(年間・目安)月平均
①実家暮らし+軽自動車軽自動車実家なし約159,815円約13,300円
②一人暮らし+軽自動車軽自動車一人暮らしあり
(月6,000円)
約231,815円約19,300円
③実家暮らし+普通車普通車(1,500cc)実家なし約223,333円約18,600円

それぞれの内訳は次のとおりです。

モデルケース①:実家暮らし+軽自動車

費用項目年額の目安
自動車税(軽自動車税)10,800円
自動車重量税3,300円
自賠責保険料8,770円
点検整備費用13,000円
任意保険料(21歳・6等級の例)81,420円
ガソリン代(20km/Lで計算)42,525円
駐車場代0円
今回計算した基本的な維持費約159,815円/月平均 約13,300円

モデルケース②:一人暮らし+軽自動車

車種・条件はモデルケース①と同じですが、月極駐車場を借りる前提(地方の相場の目安として月6,000円と仮定)です。

費用項目年額の目安
自動車税〜ガソリン代(①と同じ)159,815円
駐車場代(月6,000円と仮定)72,000円
今回計算した基本的な維持費約231,815円/月平均 約19,300円

モデルケース③:普通車(1,500cc)を持つ場合

実家暮らしで駐車場代がかからず、燃費15km/Lの普通車と仮定した場合です。

費用項目年額の目安
自動車税34,500円
自動車重量税8,200円
自賠責保険料8,825円
点検整備費用13,000円
任意保険料(21歳・6等級の例)102,108円
ガソリン代(15km/Lで計算)56,700円
駐車場代0円
今回計算した基本的な維持費約223,333円/月平均 約18,600円

今回設定した条件では、モデルケース①の軽自動車のほうが、③の普通車よりも年間約6.4万円低い結果になりました。ただし、車種や保険条件、走行距離などの前提を変えると、この差額も変わります。あくまで今回のモデルケースでの比較としてご覧ください。

アルバイト収入だけで維持費を払えるか

どのくらいの収入があれば無理なく維持できるか

上のモデルケースのとおり、今回計算した基本的な維持費は月1万3千円〜2万円程度が一つの目安になりました。
この金額を見て「アルバイト収入だけで払えるか」を考えるときは、維持費の金額だけでなく、収入・支出全体の中でどれくらいの割合を占めるかで考えることが大切です。

僕はFP2級(ファイナンシャル・プランニング技能士2級)を持っていますが、この視点から言えるのは、「維持費を払った後に、生活費や交際費、貯蓄、そして急な出費(車の故障など)に備えるお金がどれくらい残るか」を確認しておくと、無理のない判断がしやすいということです。

実家暮らしと一人暮らしで負担はどう変わるか

先ほどのモデルケース①・②で見たとおり、駐車場代の有無だけで年間7万円程度、月あたり6,000円程度の差が出ます。僕がそうだったように、駐車場代が月1万円を超えるような地域だともっと大きな差になります。

一人暮らしで車を持つ予定がある人は、駐車場代を含めて維持費を見積もっておきましょう。

維持費を抑える具体的な方法

車種選びで抑える

税金や燃費の観点から、軽自動車や燃費のよいコンパクトカーを選ぶことで、維持費を抑えられる可能性があります。ただし、車両価格や乗り心地、任意保険料の違いなども含めて、総合的に判断することが大切です。

保険料を抑える(等級引き継ぎなど)

任意保険料を抑える方法の一つに、家族の等級を引き継ぐという制度があります。等級とは、事故の有無や保険金請求の実績によって翌年度の区分が変わり、その等級に応じて保険料が決まる仕組みのことです。

条件を満たせば、同居している家族(親族)から等級を引き継ぐことができ、新規で契約するより保険料を抑えられる可能性があります。ただし、等級を引き継ぐには、保険の満期日や解約日から一定期間内(多くの場合7日以内)に手続きをする必要があるなど、条件があるので注意しましょう。

自分に合った自動車保険をじっくり比較したい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

自動車保険を比較する記事はこちら

日々の使い方で抑える

急発進・急ブレーキを避けた運転を心がけたり、タイヤの空気圧を適正に保ったりするなど、日々の使い方を工夫することでも、燃費や車の傷みを抑えられます。定期的なメンテナンスも、結果的に大きな出費を防ぐことにつながります。

車を持つ以外の選択肢も検討する

「維持費を考えると、車を持つのは少しハードルが高いかも」と感じた人には、車を持つ以外の選択肢もあります。

たとえば、月額料金を支払いながら車を利用するカーリースというサービスがあります。
サービスによって、新車か中古車か、契約期間、月額料金に含まれる費用(税金・保険・メンテナンスなど)が異なります。

中には、18歳以上であれば保証人や親権者の同意なしで契約できるサービスもあり、大学生でも利用しやすい仕組みになっています。月額料金は車種や契約期間、含まれるメンテナンス内容などの条件によって変わるため、契約前にしっかり比較することが大切です。

必要なときだけ使うカーシェアサービスも、使う頻度が少ない人には選択肢の一つになります。

カーリースについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

カーリースの仕組みやおすすめサービスはこちら

まとめ

大学生の車の維持費は、税金・保険料・車検費用・ガソリン代・駐車場代など、複数の費用で構成されています。
今回設定した条件では、実家暮らし・軽自動車の場合で月1万3千円程度、一人暮らしや普通車の場合で月1万9千円程度が、基本的な維持費の目安になりました。

維持費が不安な人は、

  • 自分の車種・走行距離・駐車場の条件に近いモデルケースを参考に、おおよその金額をイメージする
  • 車両本体の購入費・ローンの返済額、タイヤ交換や故障修理などの臨時費用は別途かかることを念頭に置く
  • 収入とのバランスで無理のない範囲かを考える
  • 車種選びや保険の等級引き継ぎなどで維持費を抑える
  • カーリースなど、車を持つ以外の選択肢も検討する

といった順番で考えることで、自分に合ったカーライフを選びやすくなります。この記事が、あなたの車選びの参考になればうれしいです。

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